ロッテ・沢村 中大時代からの夢メジャー挑戦へ 海外FA権を行使
ロッテ・沢村拓一投手(32)が今オフ、海外FA権を行使することが22日、明らかになった。これにより日本を代表する豪腕が、米大リーグ移籍へ向けて動き始めることが決定的となった。
大きな決断を下した。中大時代からメジャーに挑戦する夢を抱いてきた。プロ入り後も、その意思は全く変わらなかった。15日のCS敗退後、沢村は「終わったばかりなので、これからゆっくり考えます」と語ったが、海外FA権を行使する決意を固めた。
巨人では不振を極めたが、今季途中9月にロッテにトレード移籍後、新境地を切り開いた。勝利の方程式の一角を担い、ロッテの4年ぶりCS進出に貢献。今年10月に海外FA権の資格取得条件を満たし、メジャーからも注目を集めた。すでに複数の球団が沢村に興味を持っているという米報道もある。
ロッテ・河合克美オーナー代行兼球団社長は、17日に沢村について「チームとしての希望は、ぜひ残留して、引き続きチームの一員として頑張っていただきたい」と残留を熱望した。だが右腕が夢を実現させたい思いは強いとみられる。沢村が正式に海外FA権を行使すれば、大リーグ球団による争奪戦に発展しそうだ。