楽天からドラフト１位指名された早川隆久投手（２２）＝早大＝が２４日、都内で入団交渉を行い、契約金１億円、年俸１６００万円で合意した。来季の新人王、そして先発完投型の投手として沢村賞を目指す考えも示した。（金額は推定）

　契約合意で歩み始めたプロへの道。「もう１回、気が引き締まる思い」と早川は決意を新たにした。だが、掲げた目標のスケールは大きい。「新人王は１年目で取れる限られたタイトル。狙っていきたい」とタイトル奪取を宣言だ。

　さらに「今年は左投手の大野投手が沢村賞を取った。自分も沢村賞を取れればと思う」と、同じ左腕の中日・大野雄に刺激を受け、投手として最高峰の栄誉も視野に入れた。

　大野雄の投球を何度か見たという早川は「完投、完封ができる投手は計算もしやすいし、監督やコーチからの信頼も厚くなり、ファンにも勇気や希望を与えられる」と自身の理想型と語った。まずは「開幕１軍を目指す」と早川。その道の先に、球界一の左腕となった自らの姿を描く。