三菱重工広島が“最後の大会”で初戦突破 4番松永「1日でも長くプレーを」

 日本製鉄鹿島を破りタッチをかわす鮫島ら(右)ら三菱重工広島ナイン(撮影・開出牧)
 7回、代打を告げる町田監督(撮影・開出牧)
 3回、サード強襲の適時打を放つ松永(撮影・開出牧)
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 「都市対抗野球・1回戦、三菱重工広島7-6日本製鉄鹿島」(25日、東京ドーム)

 今大会を最後に系列チームに再編されるため、75年の歴史に幕を閉じる三菱重工広島が初戦を突破した。

 3-3の五回に6安打にスクイズなども絡めて4点を挙げたが、七回に3点を返され、1点差に詰め寄られる苦しい展開。八回からマウンドに上がった鮫島優樹投手が2イニングを無失点に抑えて逃げ切った。

 初回に三塁線突破の先制二塁打を放つなど4安打3打点の活躍を見せた4番の松永弘樹内野手は「予選では打てなくてチームに迷惑をかけたが、信じて使ってくれた監督に恩返ししたかった」と安どの表情。今後は系列チームには移らず、今大会を最後に引退することを決めており、「個人としてもチームとしても1日でも長くプレーしたい」と話した。

 現役時代は広島、阪神でプレーした町田公二郎監督は「松永は持ち味を出してくれた。最後もエース(鮫島)がきっちり締めてくれたので勝ちにつながった」と目を細め、「負けたら終わりのチーム。粘り強い戦いで一つでも多く勝って長く活動していきたい」と力を込めた。

 29日の2回戦では日本新薬-TDKの勝者と対戦する。

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