ソフトバンク・栗原 日本シリーズMVP!4戦打率・500「最高の気分」
「日本シリーズ・第4戦、ソフトバンク4-1巨人」(25日、ペイペイドーム)
頂点に立った瞬間、ソフトバンク・栗原はマウンド付近の歓喜の輪に駆け寄り、小躍りした。ナインと喜びを分かち合い、充実の表情を浮かべた。MVPをゲットし、はにかみながら「最高の気分です」と余韻に浸った。
シリーズ序盤に打棒を爆発させ、流れを引き寄せた。日本シリーズ初スタメンの第1戦の第1打席で菅野から先制2ランを放った。「いい形で入れたらと思って打席に入った。最高の結果になって良かった」と勢いに乗った。
第1戦で3安打4打点と躍動し、第2戦も4安打。2試合で8打数7安打、打率・875と打線をけん引した。3、4戦こそ無安打だったが、4試合で打率5割の堂々たる成績をマーク。CSの2試合で無安打だった悔しさが原動力となり、「日本シリーズで力になりたいと思って臨みました。良かったです」とほおを緩めた。
今季ブレークした6年目の24歳。この日、MVP獲得後のヒーローインタビューでは先輩たちから冷やかされ、「ご飯でも少しおごってあげようと思います」と笑った。自主トレをともにする師匠・中村晃には「何か買ってあげたいです」と語り、笑いを誘った。周囲に支えられ、若武者が進化を遂げた。