巨人 歴史的完敗…日本S史上初2年連続スイープくらった 球団ワーストタイ9連敗
「日本シリーズ・第4戦、ソフトバンク4-1巨人」(25日、ペイペイドーム)
巨人は日本シリーズ史上初となる2年連続の4連敗で敗れ、悲願の日本一はまたしてもお預けとなった。4戦で計16安打はシリーズ史上最少、4得点はシリーズ史上最少タイ。そしてシリーズワーストとなるチーム打率・132と不名誉な記録が並ぶ惨敗。自慢の打線が破壊力を見せつけることができなかった。
いかんともし難い実力差。敗軍の将となった原監督は冷静に敗因を分析し、来季以降への飛躍を誓った。「やっぱり打線が機能しなかったというか。きょうも1点でね。1点、2点、0点、1点か。攻撃型のチームの攻撃が機能しないと。私も含めてまだ、一回りも二回りも大きくならないといけない」。
3連敗で迎えた第4戦。静の構えを見せていた原監督が動いて得点を取りにいった。吉川尚、松原を外し、若林、坂本の新1、2番を形成。5番にウィーラーを初めて起用。中軸の「サカマルオカ」を解体した。これが初回は奏功し、若林の右中間二塁打後、坂本が左翼フェンス直撃二塁打で先制。和田を二回で引きずり下ろすも、三回以降は速球派ぞろいの鷹投手陣の継投に屈した。4試合ともセには少ない、制球がある上に150キロ台の直球を武器にするタイプの投手を攻略できなかった。
今シリーズはシーズン中から採用しているパに有利なDH制を受け入れたが、結果的に裏目になった。日本シリーズワーストタイの9連敗の屈辱。原監督は「我々が必要としているものがある。一人一人が」と出直しを誓う。この悔しさをバネに、来季こそ悲願を成就してみせる。