イチロー氏 阪神・淡路大震災語った「初めて死ぬかもと思った」
米大リーグ、マリナーズなどで活躍したイチロー氏(47)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が26日、神戸市内で開催された日本新聞協会主催「第73回新聞大会」での記念講演に出演した。
「初めて死ぬかもと思った瞬間でした」。イチロー氏はこの日の講演で、阪神・淡路大震災が発生した1995年を述懐。当時はプロ4年目でオリックスに在籍。チームは「がんばろうKOBE」を合言葉に84年以来、11年ぶりにリーグ優勝したシーズンだった。
震災発生当時、イチロー氏は神戸市西区の選手寮で生活していた。「まずドカーンと。早朝だから訳が分からなくて」。何が起きたかは、すぐに把握できなかった。
春季キャンプは約2週間後に迫っていた。「無理だと思ったんですが、(選手ら)みんな集まった。ホロっときました」。神戸のファンと共に成し遂げた優勝。翌96年はリーグ連覇。19年ぶりの日本一まで登り詰めた。