ヤクルト・奥川6回1安打0封 来春1軍C内定!高津監督示唆
「フェニックス・リーグ、阪神0-4ヤクルト」(27日、都城運動公園野球場)
ヤクルトの奥川恭伸投手(19)が27日、来春キャンプの1軍切符をつかんだ。今年ラスト実戦となったフェニックス・リーグの阪神戦で先発し、6回を1安打無失点、7奪三振。高津監督も「ファームからスタートする理由はないね」と内定を示唆した。
因縁の再戦だった。阪神・井上とは昨夏の甲子園大会決勝で激突して以来、463日ぶりに顔を合わせた。敵の4番に3ランを被弾し、涙を流したあの日から奥川は「今度はやり返したい」とリベンジを誓ってきた。
いずれも直球勝負となった。まずは二回。146キロの直球で詰まらせ、左飛に打ち取ると、五回にも直球で空振り三振に斬って取る。2打数無安打に抑え、試合はプロ入り最多となる86球で1年目を締めくくった。
今季最終戦で1軍デビューを果たし、三回途中5失点KOで難しさや悔しさを知った。防御率22・50からの再出発だ。高津監督も「(来年は)ローテーションに入って投げてほしい」と願う。寄せられる期待のその先へ。鍛錬の冬を越え、成長の春を迎える。