市和歌山・小園に4球団のスカウトが熱視線 今年最後の練習試合で13奪三振

 「練習試合、市和歌山16-2関大北陽」(29日、市和歌山グラウンド)

 今秋の近畿大会で4強入りし、来春のセンバツ出場が確実の市和歌山が今年最後の練習試合を行い、16-2で快勝した。

 日本ハムやDeNAなど4球団のスカウト陣が見守る中、来秋ドラフト目玉候補の最速152キロ右腕・小園健太投手が9回を6安打2失点(自責点1)、13奪三振で完投。打っては、小園の女房役で同じくドラフト候補の松川虎生(こう)捕手(ともに2年)が、高校通算31号を含む3安打1打点で打線をけん引し、関大北陽を投打で圧倒した。

 小園は初回を三者凡退に斬る上々の立ち上がりを見せると、二回、四回、五回には圧巻の3者連続三振を披露。「今年最後なので気合が入ってちょっと飛ばしすぎた」と後半にかけて少し疲れも見えたが、「六回ぐらいから変化球を多投してうまくかわせたと思う」とこの日最速149キロの直球に加え、2種類のツーシームやカットボールの多彩な変化球がさえ渡った。

 DeNAの安部スカウトは「いまの時点で、あれだけの種類の変化球をここまで器用に投げ分けられる投手はなかなかいない。真っすぐももっといけると思うし、いま以上のスピードが出たら打てないですよ」と大絶賛。また、小園を中学時代からリードしている松川に対しても「リードもうまいし、バッテリーで評価できる。(打撃も)打つ雰囲気がありますね」と高評価した。

 冬の課題については、「真っすぐの質を見つめ直して、アベレージで145キロ~140キロ後半を投げられるようにしたい」と小園。松川も「変化球でも直球でもしっかり初球で捉えて、力感なく長打が打てるようにしたい」と気合を入れた。来春のセンバツで目標に掲げる“日本一”を達成するために、市和歌山のバッテリーがこの冬に全力を注ぐ。

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