プロ注目の昌平・吉野創士 オフは10キロ増量が目標「まずは体作り」
「練習試合、佼成学園5-5昌平」(29日、佼成学園グラウンド)
高校通算43本塁打で来秋ドラフト候補の昌平・吉野創士外野手(2年)が新たに挑戦中の内野守備で軽快な動きを披露した。年内最後の対外試合である佼成学園とのダブルヘッダー2試合目に「3番・三塁」で先発出場。初回2死二塁では三ゴロをさばいてジャンピングスローを決めるなど、4度の守備機会を無難にこなした。
「練習でもああいう送球はしている」と全体メニュー後の個人練習では約45分を守備練習に割いて、本格的に取り組むポジションの動きを身に染み込ませている。この日は高校野球では珍しい人工芝でのプレー。慣れない環境でも特訓の成果を実戦で発揮した。
自慢の打撃は2試合で無安打に終わった。今秋の埼玉大会本戦6試合で打率・591、12打点3本塁打。抜群の成績を残したことで「変化球もインコース攻めも多くなってきている」と周囲からのマークがより厳しくなったと肌で感じている。
これで3月初旬まで対外試合がいったん打ち止めとなる。「まずは体作りと打撃ではインコースのさばき方」と、掲げたのは2つの目標。ウエートとトレと食トレでスラッとした印象から10キロ増量を自らに課した。「140キロ、150キロのピッチャーを打ち崩さないとその先はない」と技術面のレベルアップも誓った。