代打や代走の“切り札”として活躍した選手たち 広島・長野は驚異的な勝負強さ発揮
プロ野球を盛り上げる“切り札”の存在。今季も代打や代走で登場した選手が、ここぞの場面で活躍した。チームに欠かせない男たちの成績を振り返る。
代打で好成績をおさめたのはセ・リーグでは広島・長野久義外野手。打率・440と驚異的な勝負強さを発揮し、スタメンでも活躍した。広島はチームの代打成績が優秀で、坂倉将吾捕手も左の切り札として打率・346。阪神・原口文仁捕手は同・300、DeNA・中井大介内野手は同・294と結果を残した。
パではロッテ勢が上位。角中勝也外野手、佐藤都志也捕手が3割超。日本ハム・王柏融外野手も同・281と集中力を発揮した。30打席未満ではロッテ・清田育宏外野手も同・500(16打数8安打)と成功率が高かった。
また、接戦の終盤になればなるほど貴重な存在となる代走では、セは巨人・増田大輝内野手が断トツの16盗塁。パではロッテ・和田康士朗外野手が14盗塁がトップ、オリックス・佐野皓大外野手も10盗塁(20盗塁)をマークし、相手に揺さぶりをかけた。
主な代打成績上位は以下の通り(30打席以上)。
▽セ・リーグ
広島・長野 打率・440(31打席、25打数11安打)、1本塁打、8打点
広島・坂倉 打率・346(30打席、26打数9安打)、1本塁打、7打点
阪神・原口 打率・300(35打席、30打数9安打)、1本塁打、9打点
▽パ・リーグ
ロッテ・角中 打率・333(30打席、24打数8安打)、1本塁打、3打点
ロッテ・佐藤都 打率・310(33打席、29打数9安打)、0本塁打、5打点
日本ハム・王柏融 打率・281(34打席、32打数9安打)、2本塁打、6打点
主な代走での盗塁成績上位は以下の通り。()内はトータル。
▽セ・リーグ
巨人・増田大 16盗塁(23盗塁)
阪神・植田 5盗塁(9盗塁)
広島・曽根 3盗塁(5盗塁)
ヤクルト・上田 3盗塁(5盗塁)
▽パ・リーグ
ロッテ・和田 14盗塁(23盗塁)
オリックス・佐野 10盗塁(20盗塁)