人気漫画・水島新司さん引退 野球漫画描き続け63年「ドカベン」「あぶさん」など

 人気漫画「ドカベン」や「あぶさん」など野球を題材にした作品で知られる漫画家の水島新司さん(81)が1日付で引退すると同日、所属事務所が発表した。

 水島さんは「今日まで63年間頑張って参りましたが、本日を以って引退することに決めました。これからの漫画界、野球界の発展を心よりお祈り申し上げます」とコメントしている。所属事務所は引退の詳しい理由などを明らかにしていない。

 水島さんは新潟市出身。1958年にデビューし、72年4月から「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載された「ドカベン」が代表作。神奈川県の明訓高校野球部を舞台に、強肩強打の山田太郎、悪球打ちの岩鬼正美、下手投げエースの里中智、秘打の殿馬一人らの活躍を人間ドラマに仕立て上げ、人気を博した。

 81年にいったん終了後、山田太郎が西武に入団した「プロ野球編」「スーパースターズ編」などの続編を連載。18年の6月28日号で終了した「ドリームトーナメント編」で46年続いたシリーズが完結していた。

 「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載した「あぶさん」など野球漫画の第一人者として長きにわたって活躍。他の作品に「野球狂の詩」「男どアホウ甲子園」など。実在のプロ野球選手も登場する作品もあり、球界からの信頼も厚かった。

 「野球狂の詩」で講談社出版文化賞、「男どアホウ甲子園」「あぶさん」などで小学館漫画賞を受賞。2005年に紫綬褒章、14年に旭日小綬章を受けた。

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