ヤクルト FA井納に一番乗り速攻アタック 年俸1億円2年契約提示も
国内FA権を行使したDeNA・井納翔一投手(34)が交渉解禁日の6日、都内のホテルでヤクルト、巨人とそれぞれ交渉を行った。ヤクルトは年俸1億円程度の2年契約を提示したとみられ、交渉の席に着いた小川淳司GM(63)は熱烈なラブコールを送った。巨人は交渉後、報道陣への対応はなかった。
熱意と誠意が武器だ。約30分間の交渉でぶつけたのはストレートな口説き文句。小川GMは「投手陣に井納君の力が必要だということで、とにかく力になってほしいと伝えました」と明かした。
交渉解禁日に一番乗りの速攻アタック。巨人も獲得に動いている中、小川GMは「うちの思いはそういうところに出していかないといけない」とし、「できる限り早く会いたいと思っていた。対応してくれてありがたかった」と話した。
球団側は年俸1億円ほどの2年契約を提示しているとみられ、背番号の話にも言及。井納自身は「特にこだわりはない」と話す長年背負ってきた「15」も候補に入れつつ、検討することになった。
最大の課題である投手陣再建に、井納の力は必要不可欠だ。球団は「タフな投手」と1年間投げ続けられるスタミナ面を評価。これまで対戦してきた中での印象度も高い。小川GMは監督時代に「かなり痛い目にあった」と話し、高津監督も「ヤクルトにいないタイプ。ぜひチームの一員になってほしい」とほれ込んでいた。
12球団ワーストのチーム防御率に沈み、今季は2年連続の最下位。今季勝ち頭だった小川もFA権を行使しており、去就は流動的。真価が問われる高津政権2年目へ。投手陣再建の一役を担う投手にラブコールを続けていく。