松井秀＆イチローを超えた－。ヤクルトの村上宗隆内野手（２０）が７日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、５５００万増の１億円でサインした。球団史上最年少での大台到達。「本当にいい評価をしてもらった」。期待と評価を糧に、来季はさらなるタイトル奪取を誓った。（金額は推定）

　新人王を受賞した昨季から、２年続けての飛躍となった。球団日本選手では初となる全試合４番での出場。打撃全３部門でトップ５入りし、最高出塁率のタイトルを初受賞した。それでも村上は首を横に振った。

　「全て２位なので。それが今の僕の実力かなと思っている。なんとか巻き返して、タイトルを取れるように頑張ります」

　忘れ物もあった。今季の目標に掲げた打率３割、３０本塁打、１００打点は、１２０試合制になったこともあって達成できず、来季の「最低ライン」に設定した。

　ひとつずつ夢をかなえていく。高卒４年目で大台に達したのは、松井秀喜氏やイチロー氏よりも速い球団史上最速。次なる野望は東京五輪だ。「日本を代表してプレーしたい」。若き侍は経験と自信を武器に、さらなる成長を遂げる。