日本ハム・斎藤佑樹 右肘の状態深刻だった「手に感覚がなかった」「まずいなと…」【NPB】
日本ハム・斎藤佑樹投手が9日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、350万減の1250万でサインした。(金額は推定)
笑顔は一切なく、沈痛な面持ちで言葉を絞り出した。「毎年のことですけど、悔しい気持ちですね」。今季はプロ10年目で初めての登板なし。シーズン終盤は右肘痛にも悩まされ、イースタン・リーグでも19登板で1勝3敗、防御率9・31だった。
右肘の状態は深刻だった。10月16日、イースタン・巨人戦で中継ぎ登板し、1イニング持たず5失点の炎上。球速は130キロ中盤がやっとで、制球も定まらなかった。
この時の肘の状態について「最後はそうですね。痛みもありましたけど、手に感覚がなかった」と説明。そして、「痛みが最後の方になってまずいなと思ったんですけど、その時は筋肉の強い張りぐらいかなと思っていた。痛みかどうかは、これだけ長い間野球をやっていると、麻痺してくるので。それで言うと、シーズン最初の方からそういう感じはありました」と続けた。
右肘は靱帯(じんたい)を損傷。手術は行わず、保存療法を選択しリハビリに取り組んでいる。ただ、治療法を含めた現状についての説明は避けた。
再起の道は険しいが「自分ができる限りの努力をして、またチームに貢献できるように頑張りたい…」と必死に前を向いた。