巨人・坂本勇人内野手（３１）が１０日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の５億円でサインした。５年契約の２年目のシーズン。１１月には通算２０００安打を達成してリーグ連覇に導いた背番号６だが、日本シリーズではソフトバンクに２年連続４連敗と辛酸をなめた。雪辱を期し、さらなる高みを目指す。（金額は推定）

　「特殊なシーズン」と振り返ったキャプテンは、開幕前に新型コロナウイルスに感染した。「僕自身も入院することになってしまって、不安の中でスタートしたシーズンだった」。ギリギリ開幕に間に合ったが「前半はすごく調子が悪かった」と低調な日々が続いた。

　それでも尻上がりに調子を上げ、１１５試合に出場、打率・２８９、１９本塁打、６５打点をマークした。「（残り）本数が少なくなればなるほどすごく意識した」という２０００安打の金字塔。「個人的にもすごい良い１年だったかな」とうなずいた。

　ただ、日本シリーズではソフトバンクに力負け。「個々の力をもっとパワーアップしないと、なかなか簡単には勝たせてくれない」と感じ、「あのレベルに勝てるようにという新たな目標ができた」と前を向く。来季もキャプテン続投。就任７年目で初の日本一をつかみ取る。