新庄氏 悔いなし!プロ復帰断念「身の程知りました」「みんなも挑戦する楽しさを」
阪神、日本ハムなどで活躍し、15年ぶりの現役復帰を目指していた新庄剛志氏(48)が13日、自身のインスタグラムで復帰を断念することを発表した。7日のプロ野球合同トライアウトでは1安打を放ったが、自身で定めたこの日の期限までにオファーは届かず。前代未聞の挑戦に、潔く終止符を打った。
まぶしい笑顔を連想させるかのように、未練なく“新庄劇場”の幕を下ろした。トライアウト終了後、自ら定めた6日間のタイムリミットに達してもNPBからのラブコールはなし。新庄氏はインスタグラムを更新し、率直な思いをつづった。
「1%の可能性を信じてやってきたが、今日0%になりただただ悔しいし、情けない、身の程を知りました!」
突然の現役復帰宣言から約1年。誰をも魅了してきたスターらしく、悲痛な面をまったく感じさせないまま、挑戦を終えた。
それでも年齢を感じさせないパフォーマンスで、ファンに夢やロマンを与えた。トライアウトでは無安打のまま迎えた最後の打席で左前打。二塁走者がいる場面での快音で参加選手中唯一の“適時打”を放つ姿は、まぎれもなく輝いていた。
「いくつになっても挑戦した自分に悔いはなし!みんなも挑戦する楽しさをわかってほしいなぁ!」。生き残りを懸けた舞台を華やかさで盛り上げたのは間違いない。球界への影響はいまだ計り知れないものがある。
「短い1年だったけど応援してくれた皆さんありがとうございます」と感謝の気持ちで締めくくった。今後について言及はしなかったが、まだまだ何か起こしそうな予感。野球に区切りをつけても、エンターテイナーとしての存在感は衰えそうにない。