オリックス十大ニュース 3位は6連戦6連敗 2位は2年連続最下位 1位は…【NPB】
2020年のプロ野球は、コロナ禍で開幕が大幅に遅れ特別な1年となった。今年も残すところあとわずかとなり、デイリースポーツでは各球団担当記者が独断で選んだ10大ニュースをお送りする。今回は2年連続最下位に沈んだオリックス編だ。
◆10位 ジョーンズ日米通算2000安打(9月10日)
西武戦(メットライフドーム)五回2死一塁から左中間二塁打で達成。メジャー通算228本塁打のバリバリのメジャーリーガーとして期待された。8月21日から23日には3試合連続でお立ち台に上がる活躍を見せたが、打率・258、12本塁打、43打点と期待を裏切った。
◆9位 高卒ルーキー宮城(11月6日)&紅林プロ初(11月3日)
ドラフト1位・宮城が本拠地最終戦の日本ハム戦でプロ初勝利。高卒新人としては2017年以来、3年ぶりとなる初勝利となった。ドラフト2位の紅林が楽天戦の二回先頭で則本昴から左前打。高卒新人のプロ初打席初安打は球団31年ぶりとなった。
◆8位 太田21世紀生まれ初弾から2戦連発(7月16日)
ソフトバンク戦の三回、バンデンハークの直球をバックスクリーンへ運ぶ2年目のプロ初安打が初本塁打。球団では2017年の杉本裕太郎以来の記録となった。21世紀生まれではNPB初の本塁打となり球史にその名を残した。太田は翌日も東浜から2戦連発を記録した。
◆7位 育成出身初 大下プロ初打席初本塁打(9月15日)
支配下登録されて2日目。まだユニホームも完成しておらず打撃投手から借りた『102』を着てプレー。楽天戦、プロ初打席は同点の二回1死一、三塁の場面に巡ってきた。辛島から左翼スタンドに運ぶ勝ち越しの3ラン。いきなりの大仕事にベンチも球場も沸きに沸いた。中嶋監督代行は「あの元気でチームを乗せてほしいと思ったけど、まさかあんな大仕事をやってくれるとは」と驚きの表情だった。
◆6位 T-岡田 全打順本塁打(9月26日)
日本ハム戦の初回、3番・T-岡田が有原から先制10号ソロ。通算180本目の本塁打は、史上12人目の全打順本塁打達成となった。9月9日には球団8500号も放った。いずれのメモリアル弾も勝利に結びつかなかった。
◆5位 由伸 奪三振王獲得(9月29日)
4年目の山本由伸が149奪三振で初の最多奪三振のタイトル獲得となった。7月26日・楽天戦から8月25日・ソフトバンク戦まで5試合にまたがり25イニング連続奪三振。江夏豊を超え日本人最長記録を達成。9月29日の西武戦では自己最多の14奪三振。8回で降板するまで毎回の奪三振などパの打者を圧倒する投球を見せた。
◆4位 吉田正 初首位打者
吉田正尚が打率・350で初の首位打者を獲得。今季は8月11日から9月6日まで24試合連続安打。イチローの23試合連続安打を抜いた。3年連続フル出場も達成。得点力不足のチームにあって孤軍奮闘した。
◆3位 史上初同一カード6連戦6連敗&山岡離脱(6月28日)
6月28日・ロッテ戦でも1点届かず敗戦。山本由伸を先発に立てても連敗は止まらなかった。敵地ZOZOマリンで6連戦6連敗の地獄。26日の第4戦にはエース山岡泰輔がわずか3球を投げたところで左脇腹痛を訴え緊急降板。長期離脱を強いられチーム低迷の一因となった。
◆2位 2年連続最下位&24年連続V逸(10月15日)
10月15日、首位ソフトバンクに同一カード3連敗で現12球団最長となる24年連続の優勝を逃した。中嶋監督代行は「来年のシーズンが始まってるくらいの気持ちでやってほしい」と鼓舞した。29日・日本ハム戦で延長戦の末、サヨナラ負けで4連敗。2年連続最下位が決まった。21世紀に入って9度目のテールエンドとなった。
◆1位 西村監督に辞任を要請(8月20日)
4連敗の試合後、球団から衝撃の発表。成績不振のため西村徳文監督が辞任。しかも球団から辞任を要請し承諾するという異例の形が明らかになった。この時点で53試合16敗33敗4分け、勝率・327と低迷した責任を取らされた格好だ。その後、中嶋聡2軍監督が1軍監督代行など、シーズン中としては異例の1、2軍のコーチ陣入れ替えも敢行。シーズンを半分以上残した段階で、早くも来季を見据えて動いた。
中嶋監督代行が就任以降、大下、漆原、富山ら若手を積極起用し、戦力の底上げに注力。67試合29勝35敗3分けの勝率・453と持ち直した。