ソフトバンク・柳田MVP「次の目標は3回目」来季工藤監督超える
「NPBアワーズ2020」(17日、都内)
最優秀選手(MVP)にセ・リーグは巨人・菅野智之投手(31)、パ・リーグはソフトバンク・柳田悠岐外野手(32)がそれぞれ選出された。菅野は6年ぶり2度目、柳田は5年ぶり2度目の受賞。
負傷に泣いた昨シーズンの雪辱を誓っていた2020年を、最高の形で走り抜けた。柳田がトリプルスリーを達成した15年以来、2度目となるMVPを受賞し、華やかな壇上でスポットライトを浴びた。「格別かなと思う。優勝しないと難しい賞。そのチームの中でMVP争いをできる数字を残したいと思っていた。選んでいただいてチームメートに感謝したい」と笑った。
未曽有のコロナ禍もはねのけた。公式戦開幕が延期となっても、先を見据えトレーニングにダッシュなど瞬発系のメニューを取り入れコンディションの維持に成功した。7月は打率・433で7本塁打、20打点に、プロ野球タイ記録の月間32得点も達成し、同28日の西武戦では通算1000安打もマーク。6、7月の月間MVPに選ばれた。
119試合でリーグ2位の打率・342、同3位の29本塁打、同3位の86打点。146安打で最多安打のタイトルも獲得した。「リーグ優勝をしたい、MVP級の活躍をしたいと思って取れた。自信にもなる」。3年ぶりのリーグV&4年連続日本一への原動力となった男は胸を張った。
「次の目標は3回目ですね」。連続受賞となればパでは1994~96年のイチロー、球団では65、66年の野村以来となる。希代のプレーヤーの躍進は続く。