西武・平良パ新人王 プロ野球初沖縄出身選手受賞
「NPBアワーズ2020」(17日、都内)
パ・リーグの最優秀新人には西武・平良海馬投手(21)が選ばれた。
新調した黒のスーツに身を包み、平良は緊張した面持ちで登壇した。小深田(楽天)との19票差の接戦を制して新人王を獲得。西武では2017年の源田、チームの投手では11年の牧田(現楽天)以来の受賞で、沖縄出身選手では両リーグを通じて初の快挙だ。
「うれしかった。不安だったので取れて良かった。後半の方は意識していました」
最速160キロの剛速球を武器に中継ぎとしてリーグ最多タイの54試合に登板。1勝1セーブ、33ホールド、防御率1・87の記録を残した。とりわけ日本一のソフトバンクに対しては9試合、計8回2/3で無失点、さらに被安打ゼロと圧倒。主軸の柳田も5打席無安打に抑えた。
来季4年目の21歳は、次のターゲットを最優秀中継ぎに絞っている。「(セットアッパーは)契約の面でも良い評価をしてもらえたので本当にやりがいがある。この賞に恥じないように皆さんに感謝しながら頑張っていきたい」。豪腕のプロ人生は始まったばかりだ。