セ出身元投手もDH制採用に前向き 北別府氏「大賛成と言わないが…」「力の差歴然」

 巨人が14日のセ・リーグ理事会で山口寿一オーナー名の文書で、来季に指名打者(DH)制を暫定導入することを提案。他球団の賛同を得ることはできず、来季の実施は見送りの方向が、選手会サイドも賛同の声があるという。日本シリーズ中に公式ブログで「DHについて」と投稿した北別府学氏(デイリースポーツウェブ評論家)は、DH制採用に「大賛成ではないけど、考えてもいい時期」と話した。

 巨人が全試合でDH制を採用した日本シリーズで3連敗を喫した時点で北別府氏は「分業化が進んでいる現代野球。セ・リーグもDHについて考える時期が来ているかもしれません。日本シリーズでパ・リーグと対戦し、打線の差が露呈してしまった。パ・リーグの打線に歯が立たないほどだった」と、ブログで問題提起をしていた。

 今回、巨人の提案に「セ、パの力の差は歴然としている。DHを採用したからといってパ・リーグのようになるとは限らないが、メジャーもそうだけど分業制で投手の数を使う時代になっているから」とDH制採用を前向きに捉えた。

 投手起用について「例えば前半に大量リードされていれば、打席が回ってくると代打を送り交代となる。当然、中継ぎへの負担が増えるわけで、DH制なら先発を続投させ登板する投手の人数を減らすこともできる。またロングリリーフも可能となるし、終盤を僅差で迎え投手に打席が回ってくると代打を送られることもあるが、これもなくなり完投数も増える」と具体例を挙げながら説明した。

 また、現代の野球について「今は点取りゲーム。点が入らないとおもしろくない。私の現役時代は下位打線にホームランでも打たれようものなら怒られていたが、今は下位打線であろうと関係なく打つ」と攻撃野球が主流であるという。

 セ・リーグ一筋の大投手は「投手が打席に入らないのは本来の野球ではないという人もいるが、投手は投げることに専念でき、負担も減る。大賛成とは言わないけど、試験的に採り入れてみるのもおもしろい」と改革に前向きな見解を示した。

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