鳥谷電撃入団を上回る1位は…担当記者が選んだ今年のロッテ10大ニュース
デイリースポーツの各球団担当記者が独断で選んだ「2020年10大ニュース」。今回はパ・リーグ2位のロッテ編。
◆10位 佐々木朗が衝撃の初ブルペン
注目の豪腕ルーキーが2月13日の石垣島キャンプでプロ入り後、初めてブルペン投球。受け手を務めた柿沼捕手が「体感で155キロ」と証言し、吉井投手コーチが“野茂英雄級”と舌を巻いた。ロッテ関係者だけではなく、集まった地元ファンの度肝を抜いた。
◆9位 オリックスを“6タテ”
ロッテが、23日からのオリックス6連戦(ZOZOマリン)に6連勝。同一カードの6連戦6連勝は、プロ野球史上初の“快挙”となった。
◆8位 若手コンビが躍動
3年目の安田と2年目の藤原が存在感を示した。安田は4番にも座って経験を積み、藤原は走攻守3拍子そろい、抜群の身体能力を披露。来季以降も楽しみだと思わせてくれる若武者の台頭だった。
◆7位 コロナ禍
10月上旬に先発ローテの岩下、鳥谷ら1軍選手の新型コロナウイルス感染が判明した。大量感染により、大幅な1、2軍の入れ替えが行われ、チームに激震が走った。
◆6位 お散歩打線
今季のロッテを象徴していたのが四球の多さ。491のチーム四球数は両リーグ1位。対照的にチーム打率は両リーグワーストの・235。だからこそ粘って、つないだ。最初から四球を狙っていたわけではないが、選手は勝つために歩いてでも出塁した。安打と四球は出塁するという意味で同じという考え方だ。“お散歩打線”の異名を持っていた。
◆5位 沢村電撃移籍
今季途中の9月に巨人とのトレードで沢村が入団。巨人では不振にあえいでいた豪腕が、新天地で復活した。勝利の方程式の一角を担い、球団のCS進出に大貢献した。
◆4位 沢村が海外FA宣言
沢村が、今季取得した海外FA権を行使すると表明した。中大時代、プロに入ってからも変わらずに抱いてきた米大リーグ移籍の夢を実現させるために動いた。沢村は、メジャーについて「最高峰の舞台。憧れもありますし、夢もあります」と語った。
◆3位 佐々木朗が160キロの剛速球を披露。
注目新人が5月26日、ZOZOマリンスタジアムでプロ初のシート打撃に登板。プロ入り後、最速の160キロを2度記録した。“最速163キロ右腕”が実力の片りんを披露し、周囲を驚かせた。
◆2位 鳥谷が電撃入団
昨季限りで阪神を退団した鳥谷が3月に入団。現役続行を熱望し、NPB他球団への移籍にこだわってきたレジェンドを獲得したのは、二遊間が補強ポイントのロッテだった。春季キャンプに参加しない異例の形で新天地に挑んだ。今季は“スーパーサブ”としてチームを支えた。遊撃のレギュラー候補として競争を求められる来季。40歳になる“不死鳥”鳥谷の本領発揮に期待したい。
◆1位 4年ぶりCS進出
ソフトバンクとし烈な優勝争いを展開したが、悲願達成は逃した。それでも、若い選手が多いチームにとっては貴重な経験となった。成長したナインがCS進出に導いた。一時3位に転落し、自力CS進出の可能性も消滅した。その後、奮起して3連勝。2位の座をつかんだ。井口監督は「ずっと苦しい試合が続き、崖っぷちで選手たちが最高のパフォーマンスを出した」とたたえた。