FA残留のヤクルト小川が正式契約 決め手は夢に出てきた山田哲 4年7・5億
ヤクルトからFA宣言した小川泰弘投手(30)が25日、正式な契約合意を結び、報道陣に対応した。4年総額7・5億円の大型契約となった(金額は推定)。決め手は夢に出てきた盟友・山田哲の存在だった。
何度も、何度も話し合いの場を設け、意思疎通を図ってきた。FA表明も期限ギリギリまで悩み、表明後も「人生の分岐点」を必死に模索し続けた。決断したのは、育ててもらった球団への残留。
小川は「気持ちが動いた時期もあったけど、その日の夜に哲人の顔が夢に出てきた」と明かし、「苦楽を共にした仲間と優勝して喜びたい」と説明した。
今季は「復活」を示す一年になった。5年ぶりの二桁勝利を挙げ、史上82人目となるノーヒットノーランの偉業も達成。エースの残留は来季の巻き返しの切り札となる。小川は来季の目標を「2年連続の二桁勝利」と掲げ、「チームとしては2年連続の厳しい現実を受け止めないといけない。一つでも多く勝って、Aクラス、優勝に貢献できるように頑張りたい」と意気込んだ。