コロナで開幕3カ月延期 異例のシーズンとなった球界10大ニュース
デイリースポーツが選ぶ球界の10大ニュース。コロナ禍に見舞われた異例の2020年を振り返る。
◆1位 コロナ禍で開幕3カ月延期
2020年のプロ野球はコロナ禍に見舞われた。開幕がおよそ3カ月延期となり、交流戦やオールスターも中止に追い込まれた。金メダルを目指した東京五輪も延期が決定。当初は空白日となっていた五輪中断期間を活用し、セ・リーグは120試合制、パ・リーグは120試合&1位、2位のみのCSを実施した。
最大の懸案となったのが新型コロナ感染者が出た場合の対応をどうするか-。大型連戦をギリギリの日程で消化していく上で、チームから大量離脱者が出ることが考えられた。そこでコロナ特例として出場選手登録のルールを緩和。さらに専門家の意見を取り入れながら、厳密な感染防止ルールを採用した。
実際に阪神とロッテが集団感染に見舞われ、各球団でも感染者が出た。それでも迅速な対応で予定試合に穴を空けることなく消化。開催自体が危ぶまれた中でペナントレースを完全消化できたことに、球界関係者は「本当に綱渡りだった。奇跡に近い」と評した。
◆2位 ソフトバンク4年連続日本一
ソフトバンクが2年連続のスイープで巨人を圧倒。4年連続日本一は巨人のV9以来となる快挙。
◆3位 巨人連覇、球団6000勝
巨人がセ・リーグを連覇。原監督は1000勝を達成し、開幕戦で球団通算6000勝に到達した。
◆4位 野村克也さん死去
ノムさんの愛称で親しまれた野村克也氏が2月11日、虚血性心不全により死去。球界が悲しみに包まれる。
◆5位 坂本2000安打達成
巨人・坂本が右打者としては史上最年少で2000安打を達成。チームの連覇にも大きく貢献。
◆6位 周東世界記録13試合連続盗塁成功
育成出身のソフトバンク・周東が13試合連続盗塁成功の世界新記録。福本氏のプロ野球記録も塗り替える。
◆7位 菅野が開幕13連勝
巨人・菅野が開幕13連勝&通算100勝を記録。オフにはポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明。
◆8位 ラミレス監督退任、三浦新監督に
DeNAのラミレス監督が退任。通算336勝337敗19分け。後任には三浦2軍監督が就任。
◆9位 大野雄が6試合連続完投
中日のエース・大野雄が6試合連続完投。投手陣の分業制が定着する中、孤軍奮闘の働き。沢村賞も獲得。
◆10位 菊池涼が二塁手史上初守備率10割
広島の菊池涼が二塁手としてはプロ野球史上初の守備率10割を達成。無失策でシーズンを完走。