侍ジャパン 不測の事態に備え180人超リストアップ
野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(48)が、デイリースポーツのインタビューに応じた。昨年開催予定だった東京五輪は、新型コロナウイルスの影響で1年延期に。仕切り直しとなったことにも「良かった」と前向きに受け止めた指揮官は、選手選考の幅が広がったと断言した。
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新型コロナウイルスの行方が不透明な中で迎えた五輪イヤー。選考の考え方も変わった。昨年の1次ロースターは約120人だったが、現段階では「1%でも可能性のある選手を」と、選手のコロナ感染など不測の事態に備え180人超をリストアップしている。
プレミア未出場組の台頭を歓迎した指揮官。一方で、プレミア組への思いも変わっていない。昨季、不振を極めたDeNA・山崎について問われると「成績という部分では僕はそんなに気にはしていなかった」ときっぱり。ともに世界一を勝ち取った選手へ信頼の高さを垣間見せた。
そのプレミアから1年8カ月を経ての五輪。新戦力との融合を含め選考の“うれしい悩み”が増す中で、指揮官はどうメンバーを編成するのか。五輪の戦いはもちろん、選考の行方にも注目したい。(デイリースポーツ・野畑圭司)