プロ注目の市和歌山・小園 日本一&高卒ドラ1W目標に始動
今春のセンバツ出場を確実にしている市和歌山が5日、和歌山市の同校グラウンドで始動した。今秋ドラフト1位候補の小園健太投手(2年)は、甲子園春夏連覇と高卒プロ入りを今年の目標に掲げた。
「こいつなら安心と言われるような投手になって、春夏連覇を達成したい」。昨秋は県大会優勝、近畿大会4強入りに貢献。最速152キロの直球にスライダー、カーブ、カットボール、ツーシームと多彩な変化球は現時点で高校生トップクラスだ。
だが、「真っすぐの質を見つめ直すという課題が出た」という。全国の頂点以外は視野にない右腕は、貪欲に進化を求め続けている。さらに高卒でのプロ入りを目指すことも改めて明言。「目指す以上はドラフト1位」と高い目標を口にした。
この日の初練習にはオリックス、楽天、ロッテの3球団が視察。1年時から小園を見ているというオリックス・谷口スカウトは「体のバランスがすごくいい。上位にくる選手なので、見る機会が増えると思う」と完成度の高さを評価。楽天・愛敬スカウトも「順調にいけば、もちろん上位です」とうなずいた。
春夏日本一、そして夢のプロ入りへ-。ラスト一年で納得のいく結果を残すため、さらなるレベルアップを図っていく。
◇小園 健太(こぞの・けんた)2003年4月9日生まれ、17歳。大阪府貝塚市出身。184センチ、90キロ。右投げ右打ち、投手。小1から野球を始め、貝塚一中時代は貝塚ヤングでプレー。中3時にヤングリーグ全国制覇。市和歌山では1年春からベンチ入り。