ヤクルト・村上 コロナ感染 38・2度の発熱と倦怠感…青木ら5選手は陰性
ヤクルトは7日、村上宗隆内野手(20)が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定を受けたことを発表した。自主トレ先の宮崎県に滞在中、38・2度の発熱と倦怠(けんたい)感を訴え、病院を受診。現在は宿泊先のホテルで隔離されているといい、共に自主トレを行っていた青木宣親外野手(39)ら5選手も濃厚接触者に認定されたが、同検査の結果は陰性だった。
最下位からの巻き返しを目指す高津ヤクルトに激震が走った。1都3県を対象にした緊急事態宣言が発令されたこの日、若き主砲・村上を新型コロナウイルスの猛威が襲った。
昨年に引き続き、年明けから青木らとの合同自主トレに参加。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、米国での練習を断念。宮崎県に集まり、始動した矢先のことだった。
球団によると、6日の朝に38・2度の発熱と倦怠(けんたい)感があり、午前中に病院を受診。現在は宿泊先のホテルで隔離されているという。球団関係者は「当該選手の今後につきましては、所轄保健所の指示に従い対応してまいります」と説明した。
また村上と一緒に自主トレを実施していた青木、西浦、塩見、宮本、中山の5選手が濃厚接触者に認定された。5人については宿泊先のホテルで隔離され、この日、PCR検査を実施。結果は全員が陰性だった。
球団としては、昨年から徹底的な感染防止対策を行ってきた。ここまで昨年8月に球団職員1人の陽性者を出しただけだったが、ここに来て全国的に感染者が拡大しつつある状況下で、初めて選手から感染が確認された。この日はルーキーを含めた選手、スタッフらのPCR検査も実施され、今後も慎重に事態を注視していく。
激動の2020年に、村上は大きな飛躍を遂げた。さらなる成長を目指した中で起こった不測の事態。一日も早い回復が待たれる。