プロ野球宮崎キャンプは無観客 政府、県双方の緊急事態宣言解除されるまで

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、宮崎県の河野俊嗣知事は15日の記者会見で、プロ野球やサッカーJリーグのキャンプを無観客で行うことと、選手らの不要不急の外出自粛を要請したと明らかにした。これを受け県内でキャンプを行う巨人、ソフトバンク、広島、オリックス、西武、ヤクルトの6球団は、政府と宮崎県双方の緊急事態宣言が解除されるまで無観客で実施することを発表した。

 コロナ禍の猛威が、南国・宮崎で“春の風物詩”となっているキャンプ観戦にも暗い影を落とした。同県内でキャンプを張る6球団はこの日、河野知事の要請を受けて無観客で実施することを発表。期間は政府と宮崎県独自の緊急事態宣言が双方とも解除されるまでとした。

 だがこの日も全国の感染者が7000人を超えるなど、拡大傾向は続いている。仮に政府が示した2月7日の緊急事態宣言解除が延長となれば、宮崎では無観客のままキャンプを終える可能性も否定できない。

 同県は例年、観光協会のホームページ上でプロ野球キャンプの特設ページを設けるなど、観光事業の目玉の一つだった。過去に巨人・長嶋元監督が第2次政権で背番号「3」に復帰することが決まり、その姿を初披露したのも宮崎。新加入の江藤にノックを打つ姿を多くの観客が見つめていたシーンは、今でも野球ファンの脳裏に焼き付いている。

 ファンあってのプロ野球で、ファンがいない中でキャンプ初日を迎えるのは平成以降では初めて。南郷町で1軍キャンプを張る西武・飯田光男球団本部長は「選手たちの姿を見たかったファンの方が大勢いらっしゃるという自覚を常に持ちながら、チーム一同、この期間を過ごして参ります」と語った。

 各球団は参加する選手、首脳陣、スタッフ全員がPCR検査を受け、陰性を確認した上で宮崎へ移動する。以降も定期的に検査を実施し、不要不急の外出を自粛するなど宮崎県の行動要請を順守して調整を進めていく方針だ。

 緊急事態宣言解除後、感染状況が改善し次第、観客を入れるかどうかを県や受け入れ自治体と再度協議する予定。今は一日も早い終息を願うしかない。

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