ロッテ育成2位・小沼 打撃投手のアルバイトからプロ野球選手へ
ロッテの育成ドラフト2位・小沼健太投手(BC・茨城)が16日、新人合同自主トレ終了後、オンライン取材に応じ、2019年からの2年間、阪神宜野座キャンプで打撃投手のアルバイト経験を明かした。
当時の五十嵐章人GMの紹介で実現し、阪神の若手野手陣に自慢の直球を投げ込んでいた。近本、大山に軽く柵越えをされ「すごいなと思った」と振り返る。北條、江越にはデッドボールも当ててしまったことがある右腕は「危なかった」といいながらもプロ相手に投げて、度胸も身についたという。
打撃投手の合間にはブルペンで藤川の投球練習にも見入り「あの年で一番すごいボールを投げていた」と感心。阪神は春のキャンプ時に独立リーグの選手らを雇って打撃投手をお願いしている。シーズン中とは違い、通常のフリー打撃だけでなく、特打などのメニューが組まれるためで、コーチ陣や裏方スタッフも総出でマウンドに立つ。
打撃投手の投球数は1日150球前後くらいにのぼると見られ、他にもノックの補助やティー打撃のトス上げなど仕事は多岐にわたる。間近でプロのレベルを実感し、刺激を受けたという小沼は「甲子園で、タイガース相手に投げたい」。最速151キロ右腕は近い将来、目標を必ず実現させる。