ＦＡで巨人に移籍した井納翔一投手（３４）が１８日、ジャイアンツ球場で自主トレを公開した。先発として４年ぶりに規定投球回に到達するため、エース菅野の技術を見て、盗む考えを示した。

　この日は今年初めてマウンドを使い投球練習を行った。先発ローテーションの一角として期待されているＦＡ戦士は「ここ何年か、１年間ローテーションで投げていない。体の調整方法など、そういうところが１年間投げる上で大事」と力を込めた。

　お手本としたいのは以前から親交のある菅野だ。「今までは対戦相手として、智之（菅野）が投げる時以外見られなかった。これからは同じチームになる。年下ではありますが日本の中で一番いい投手と僕は思っている。球種とか練習方法とか見て学びたい」と意欲。菅野に直接質問をぶつけることはせず、「見て盗みたい」という。

　「言われたところで投げないといけない。試合に向けて最高のパフォーマンスができるように」とチームへの貢献を誓った井納。背番号２１を背負い、新たな野球人生のスタートを切る。