【12球団ルーキー列伝】松井秀喜 合同自主トレ初日で走法修正
高校生離れした長打力で甲子園を沸かした星稜・松井秀喜は、1992年度ドラフトで中日、ダイエー、阪神、巨人の4球団が競合。復帰した巨人・長嶋茂雄監督自らが引き当てた。
93年年明けの1月11日に松井の背番号が55に決定。同14日には川崎市の巨人寮に入寮。「眠いスよ」と大あくびを連発する余裕すら見せていた。翌15日はジャイアンツ球場室内練習場で西山一宇ら同期生3人と東京初練習を行った。
新人5人による合同自主トレは1月16日に杉山トレーニングコーチの下で開始。松井の低い重心で加速していく独特の走法に「今の走り方では腰を痛める原因になる」といきなりの厳しい指摘。松井も「言われた通りにやります」とキッパリ言い切った。