NPB 沖縄キャンプ宮崎に続き無観客開催へ「自治体の判断尊重」
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来月2月1日から行われる沖縄県でのプロ野球春季キャンプが無観客開催となることが19日、決定的となった。
この日、沖縄県の玉城デニー知事が会見を開き、感染拡大に歯止めが掛からない状況に、20日から2月7日の期間で県独自の緊急事態宣言を発出。今後、キャンプの無観客開催をプロ野球・Jリーグ側に要請する意向を示した。
沖縄県では感染拡大が広がり、この日の新規感染者も113人で、100人台となるのは過去2番目に多かった16日以来だった。
会見に先立ち、日本野球機構(NPB)と12球団による機構理事会と実行委員会が開かれ、キャンプの準備状況を確認。会議後にオンラインで会見に応じたNPB・井原事務局長は「沖縄県については宮崎県と同様の判断をされると聞いております」と説明した。
その上で沖縄県から無観客要請があった場合について、井原事務局長は「12球団の統一した見解として自治体の方針に従っていくことは固めている。無観客の要請が来れば自治体の判断を尊重し、12球団は順守していく」と要請を受け入れる考えを示した。
プロ野球のキャンプでは、巨人やソフトバンクがキャンプを行う宮崎県が9日に独自の緊急事態宣言を発出。15日に宮崎県の要請に応じ、6球団のキャンプが政府と同県独自の緊急事態宣言が解除されるまで無観客となることが決まっていた。
またも球春の到来に水を差すことになった新型コロナ禍。ファンは当面、大物ルーキーとして注目を浴びる阪神・佐藤輝や楽天・早川、2年目を迎えるロッテ・佐々木朗の躍動する姿を見ることはできない形だ。今は我慢の時。1日も早い新型コロナ禍の終息が待たれる。