NPB 今季DH制見送り、巨人期間限定案提示も

 日本野球機構(NPB)と12球団が19日、機構理事会と実行委員会を開いた。

 セ・理事会では、巨人から新たなDH制案が提示されたが、議論の末に今季の導入が見送られた。巨人は新型コロナ禍での投手の負担軽減を目的に、今季から期間限定でのDH制導入を提案したが、昨年12月の同理事会でも棄却されていた。

 複数の関係者によると、政府が緊急事態宣言を発令し、その影響で各球団の選手の調整が遅れることが危惧されることも踏まえ、新たなDH制案の提案をした。

 今季開幕から数カード限定にするなどした暫定的なDH制導入プランなどを提示したもよう。巨人としてはコロナ禍の中で、選手の負担を軽減したいという提案だったようだ。

 今回の新提案についてリーグ理事長の阪神・谷本球団本部長は「十分に各球団からの意見を持ち寄って話し合った結果、採用しないという結論に落ち着いた」と説明。ただ今後も不測の事態に際し、さまざまな角度から検討する可能性も示した。

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