【佐藤義則氏の核心コーチング・8】“二拍子”ジャンプ繰り返す-下半身強化&安定
野球は今、いわゆるオフシーズンだ。プロ、アマに限らず、試合のないこの時期をどう過ごすかによって、今春、大きな差がついてくると言われる。名投手コーチと名高いデイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(66)が、神戸西リトルシニアに協力いただき、指導する模様を掲載する。選手はもちろん、指導者、親御さんまで必ず役立つ核心指導で、ぜひレベルアップを!
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おはようございます。佐藤です。いよいよ最終回となりました。今回も、フォーム固めに役立つシャドーピッチングについて説明します。
シャドーだからこそ、肩、肘に負担をかけることなく、全力でのフォームを自分で確認できます。
例えば以前にも触れた、軸足を蹴る方向。軸足は真っすぐ後ろに蹴り、その勢いで高く上がるくらいが理想です。
ですので私は、こういう形で指導する時には、真後ろに立って「俺に砂を掛けろ!」なんてことを言うこともありますね。
大きな鏡などがあれば、確認もしやすいと思います。
もう一つは“二拍子”の練習です。
どうやるかを説明します。まず軸足の右足で立つ形を作ります。そして、右足でジャンプしてフィニッシュの形になります。そこから今度は左足でジャンプして最初の形に戻る。これを繰り返すのです。途中の形やフォームなどは気にする必要がありません。
この2つの形を「1、2、1、2…」と何度も繰り返していくのですが、よく鍛えられた神戸西シニアの皆さんでも、4~5往復もすれば息が上がります。
それを、ぐらぐらしないで、10往復、20往復ができるようになっていけば、下半身が強くなっていることを実感できますし、つまりはバランスのいいフォームを習得しつつある、という証拠です。かなりキツい練習ですが、効果抜群ですのでぜひ、前向きに取り組んでください。
今回の野球教室は、これで終わりとなります。選手の皆さんも、指導者の方々も、少しでも参考になればと思います。ありがとうございました。=終わり