ヤクルト・石川雅規投手（４０）が２１日、プラス思考で“マサロード”を歩む決意を示した。２２日に迎える４１歳の誕生日。「プラスなことしか言わないように。もうするんだというイメージしか湧かないです」。追い求めるのは５０歳現役で通算２１９勝の元中日・山本昌氏（５５）の背中だ。

　変わらない目標がある。昨季は４０代では史上５人目となる開幕投手を務めるも、２勝８敗と低迷。苦しいシーズンを送ったが、石川は改めて「目標は高く。２００勝したいです」と強い思いを言葉に込めた。何度でも立ち上がれるのは、道しるべがあるからだ。

　「昌さんみたいに結果を残して、体も丈夫だったら長くできる。昌さんみたいになりたいですし、迷ったときも明確な道しるべがあるので、そこを目指してやるだけです」

　尊敬し、憧れた先輩の背中が現在地を示してくれる。２００勝まで残り２７勝。一歩ずつ進んでいくために、今季は「２桁勝利と規定投球回到達」を誓った。さらに、残留した小川と高め合い、自身１０度目の開幕投手も諦めるつもりは毛頭ない。

　現役投手では４２歳で最年長の中日・山井に次ぐ４１歳となり、同級生はオリックス・能見と二人だけ。だからこそ、石川は言う。「僕自身もまだまだ辞める気はさらさらないので」。中年の星へ。まだまだ闘える。衰えはしない。