関西国際大・翁田 スリークオーター右腕、MAX152キロ、昨年阪神2軍戦で好投
2021年のドラフトは、高校生だけじゃない!豊作と言われる今年のドラフト戦線。現時点でNPBの球団から上位候補として名前が挙がるのは、市和歌山・小園や高知・森木、大阪桐蔭の関戸&松浦など高校生投手ばかりだが、大学、社会人にも逸材はいる。その中から今回は1位候補として、今秋のドラフトの中心になる可能性がある3投手を紹介する。
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最速152キロの関西国際大・翁田大勢投手(3年・西脇工)は、今年の大学生を代表する投手の一人だ。スリークオーターから繰り出す力強い直球はもちろんのこと、2種類のスライダーや2種類のフォークなど多彩な変化球も武器とする。
翁田自身が「少し自信になった」と語ったのは、昨年3月の阪神2軍とのプロアマ交流戦だ。4回を3安打2失点。スカウトの前で150キロを連発し「来年(今秋)の上位候補」として注目されるきっかけとなった。
4年前に味わった悔しさが原動力になっている。「指名漏れしてから、ずっと『絶対にプロに行ってやる』という気持ちが強い」。高校3年時にも複数球団から注目され、プロ志望届を提出したが、ドラフトでは最後まで名前が呼ばれなかった。その時の家族や仲間の表情が忘れられないといい、「次こそあんな思いをさせたくない」と自らを奮い立たせている。
昨秋は右肘の故障で登板はなかったが、現在は完治。今オフは「分かってても打てない真っすぐ」を習得するため、回転数や回転軸などを日々試行錯誤している。今年こそ、悲願のプロ入りへ-。進化を続ける右腕が、猛アピールしていく。