センバツ出場32校を予想 29日選考委員会で決定 21世紀枠は?注目選手は?
第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場校32校を決める選考委員会が29日、リモートで開催される。春切符の切符が届くチームはどこか。一般枠28校、21世紀枠4校の行方を占う。
※〇は有力、△は当落線上
◆北海道(1)
〇北海(北海道)北海道優勝
【展望】 昨秋王者に輝いた北海が順当に選ばれる。プロ注目で140キロ超左腕・木村大成投手(2年)を軸に守りのチーム。対抗馬の旭川実も決勝で0-1と意地を見せたが、結果が優先される見込みだ。
◆東北(2)
〇仙台育英(宮城)優勝
△柴田(宮城)東北準優勝
△花巻東(岩手)東北4強
【展望】 昨秋優勝した仙台育英が当確。残り1枠は同準優勝の柴田が有力だが、不安要素もある。県3位である点や、宮城大会、東北大会の決勝でいずれも王者に大敗。地域性に加えて東北大会準決勝で仙台育英に0-1と食らいついた花巻東の逆転選出もある。
◆関東・東京(6)
〇高崎健康福祉大高崎(群馬)関東優勝
〇常総学院(茨城)関東準優勝
〇東海大甲府(山梨)関東4強
〇専大松戸(千葉)関東4強
〇東海大菅生(東京)東京優勝
△東海大相模(神奈川)関東8強
△日大三(東京)東京準優勝
【展望】 昨秋関東4強の高崎健康福祉大高崎、常総学院、東海大甲府、専大松戸、昨秋東京王者の東海大菅生は文句なしだ。残り1枠は東京準V・日大三と関東8強・東海大相模の名門同士の争いになる様相が漂う。敗れた試合を比較すると、東海大甲府に九回1死までリードしながら逆転サヨナラで敗退した東海大相模が有利か。
◆北信越(2)
〇敦賀気比(福井)北信越優勝
〇上田西(長野)北信越準優勝
【展望】 昨秋王者・敦賀気比と同準優勝・上田西の2校が有力視される。敦賀気比は堅守から攻撃につなげる戦いが売り。上田西はチーム打率4割超えの打線が武器だ。
◆東海(2)
〇中京大中京(愛知)東海優勝
〇県岐阜商(岐阜)東海準優勝
【展望】 昨秋の優勝校、準優勝校が春切符をつかむ。中京大中京は最速151キロ右腕・畔柳亨丞投手(2年)が世代トップレベル。県岐阜商も投打に戦力が充実している。
◆近畿(6)
〇智弁学園(奈良)近畿優勝
〇大阪桐蔭(大阪)近畿準優勝
〇市和歌山(和歌山)近畿4強
〇京都国際(京都)近畿4強
△天理(奈良)近畿8強
△智弁和歌山(和歌山)近畿8強
△神戸国際大付(兵庫)近畿8強
【展望】 実力校がひしめく。智弁学園には前川右京外野手、大阪桐蔭には松浦慶斗投手と関戸康介投手、市和歌山には小園健太投手(いずれも2年)と逸材がズラリ。昨秋に近畿4強入りした京都国際の初出場に期待が懸かる。残る2枠の争いはし烈。地域性で神戸国際大付、好投手・達孝太投手(2年)が引っ張る天理が一歩リード。智弁和歌山は昨秋の公式戦3敗がどう響くか。
◆中国・四国(5)
〇広島新庄(広島)中国優勝
〇下関国際(山口)中国準優勝
〇明徳義塾(高知)四国優勝
〇聖カタリナ学園(愛媛)四国準優勝
△鳥取城北(鳥取)中国4強
△米子東 (鳥取)中国4強
△小松(愛媛)四国4強
△鳴門(徳島)四国4強
【展望】 それぞれの昨秋地区大会で決勝に進出した広島新庄、下関国際、明徳義塾、聖カタリナ学園の4校は出場濃厚だ。残り1枠は鳥取県勢の一騎打ちのムード。中国王者・広島新庄に準決勝で善戦した鳥取城北が好印象となる。
◆九州(4)
〇大崎(長崎)九州優勝
〇福岡大大濠(福岡)九州準優勝
〇明豊(大分)九州4強
〇宮崎商(宮崎)九州4強
【展望】 昨秋4強のチームに吉報が届く可能性が大きい。大崎は長崎の離島から初出場に期待。福岡大大濠はバッテリーを中心に守り勝つ野球を展開していく。
◆21世紀枠
知内(北海道)北海道4強
八戸西(青森)東北8強
石橋(栃木)栃木準優勝
富山北部・水橋(富山)富山4強
三島南(静岡)静岡4強
東播磨(兵庫)兵庫準優勝
矢上(島根)島根4強
川之石(愛媛)愛媛8強
具志川商(沖縄)九州8強
【展望】
例年3枠だった21世紀枠は、昨秋の神宮大会中止で白紙となっていた神宮枠の代わりとして1つ増枠された。4枠となるのは記念大会だった13年以来、8年ぶり。各地区の候補9校のうち東西からそれぞれ1校ずつ選出した後、残ったチームから2校を決める。