センバツ優勝候補は大阪桐蔭が軸 注目の好投手がずらり【展望】
「選抜高校野球・選考委員会」(29日、大阪市内)
2年ぶりとなるセンバツの出場校32校が決定した。21世紀枠の八戸西(青森)など4校を含め、初出場が10校とフレッシュな顔ぶれとなった。
優勝候補の軸となりそうなのは大阪桐蔭だ。甲子園で春夏通算8度の全国制覇を成し遂げている名門は、最速150キロの大型左腕・松浦が中心。最速154キロの右腕・関戸も能力が高い。伝統の強力打線も宮下、池田ら破壊力十分だ。
追うのは昨秋の近畿大会で大阪桐蔭を破った強打の智弁学園(奈良)、伊藤ら好投手が揃う仙台育英(宮城)、150キロ右腕の畔柳を擁する中京大中京(愛知)も総合力は高い。
今年は近畿勢に好投手が多く、市立和歌山の小園は恵まれた体格から最速152キロの直球、140キロ台のカットボールを投げ込む本格派右腕。天理(奈良)の193センチ右腕の達も2年生から注目された逸材だ。左腕では北海の木村はキレのある直球とスライダーで北海道大会で圧倒的な力を示し、高い奪三振率を誇る。東海大相模(神奈川)の石田は1年夏から甲子園を経験しており、安定感も抜群だ。
野手では県岐阜商の大型捕手・高木、市立和歌山の松川も強打の強肩捕手としてプロも視線を送る。