京都国際が初の甲子園 校歌は韓国語で歌えない部員も「200回くらい練習します」
「選抜高校野球・選考委員会」(29日、大阪市内)
京都国際が春夏を通じて初めてとなる甲子園切符を手にした。2019年夏は府大会決勝に進むなど、毎年、着実に力を付け、昨年秋の近畿大会ではベスト4という、文句なしの成績を残した。
小牧憲継監督は「子供たちが本当に頑張ってくれました」と、出場を喜ぶと同時に、甲子園では「初出場らしくない試合を見せたい」と、常連校と渡り合う意気込みを示した。
左の森下瑠大投手(1年)と、右の平野順大外野手(1年)が、両エースとして引っ張っていくのがチームのスタイルだが、キーマンは「中川(勇斗捕手・2年)。クレバーです」(小牧監督)と言う。
同じ捕手として同校からは昨年、オリックス育成4位・釣がプロ入り。中川は「僕もいずれは」とプロを目指す一方、まずは「初めての全国大会。アピールしたいです」と、スカウトの目に止まるような活躍を目指す。
前身は京都韓国高校で、校歌は今も韓国語。通常は入学前のオリエンテーションで覚えるが、コロナ禍でそのオリエンテーションができず、校歌を歌えない部員も。主将の山口吟太捕手(2年)は「甲子園で歌えるよう、200回くらい練習します」と話していた。