聖カタリナ学園 初聖地!創部5年目、越智監督「新たな一歩踏み出せる」
「選抜高校野球・選考委員会」(29日、大阪市内)
第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が29日行われ、昨秋の四国大会準優勝を果たした、聖カタリナ学園(愛媛)の甲子園初出場が決まった。また四国大会優勝の明徳義塾(高知)の出場も決定。21世紀枠の四国地区候補となっていた川之石(愛媛)は出場を逃した。
創部5年目にして初の歓喜が訪れた。
松山市内の学校から車で約40分のグラウンド。出場が決まると、保護者から歓声が上がり、地元新聞社の号外が配られた。そんなお祝いムードの中でも、選手たちは引き締まった表情を見せた。
16年の創部からチームを率いる越智良平監督(39)は「選手が待ち望んでいた舞台。初めての甲子園、カタリナ高校野球部の新たな一歩を踏み出せる」と、喜びを語った。
「アルティメットチャレンジ」をテーマに掲げ、一貫して打ち勝つ野球を目指してきた。その姿勢は甲子園でも変えない。「いい投手はたくさんいるが、ひるむことなく振り切って欲しい」と、越智監督。自分たちの持ち味を発揮して、まずは聖地初勝利を目指す。
昨秋は最速144キロのエース・桜井頼之介投手(2年)と、4番の川口翔大内野手(2年)を中心に四国を勝ち上がってきた。公式戦8試合で4失策と守備の安定感も光る。桜井が「一戦一戦を戦い抜く。丁寧に投げていきたい」と全力を誓えば、川口も「フルスイングしたい。自信しかないです」とキッパリ。頼もしい2人が甲子園でも投打の軸だ。
約1カ月半、新型コロナの影響など不安もあるが、主将の小沢武門内野手(2年)は「しっかり準備して、愛媛県、四国の代表としてプライドを持って頑張りたい」と力強い。自分たちで新たな歴史を作り上げていく。