市和歌山・小園 最高バッテリーで全部勝つ!プロ注目高校No.1右腕いざ初聖地

 「選抜高校野球・選考委員会」(29日、大阪市内)

 第93回選抜高校野球大会(2月23日抽選、3月19日から13日間、甲子園)の選考委員会が29日、大阪市内で行われ、市和歌山が2年ぶり7度目のセンバツ出場を決めた。大会屈指の呼び声が高い、最速152キロ右腕・小園健太投手(2年)は“日本一”を目標に掲げ、最高の舞台で最高のピッチングをすることを誓った。

 自らの手でつかんだ甲子園への切符。今秋ドラフト1位候補の小園が、真っすぐな瞳で自身初となる聖地を見据える。「甲子園を目指して高校野球をやってきたので、今までで一番いいピッチングができたらいいなと思います」

 昨秋、和歌山王者として挑んだ近畿大会では、3試合に登板して計22回をわずか10安打1失点に抑える好投を披露。宿敵・智弁和歌山との準々決勝で完封勝利を収めるなどして4強入りし、センバツ出場を当確させた。

 それでも「秋はストレートのキレが物足りなかった」と振り返った小園。最速152キロの直球に加え、多彩な変化球は高い完成度を誇るが、現時点の自分には全く満足していない。

 この冬は、真っすぐのレベルアップに重点を置き、下半身の土台作りを見直した。最近では、中1からバッテリーを組む松川に球を受けてもらい、球の回転や威力の助言を受けながら、徐々に理想の形へと近づけているという。

 甲子園で対戦してみたい相手には、愛知の強豪・中京大中京を挙げた。その理由は、同じく今秋ドラフト上位候補の最速151キロ右腕・畔柳と投げ合いたいからだ。

 中学時代に名古屋大会の決勝で対戦したことがあり、その際は1-0の接戦の末に勝利したが、互いに成長した姿を見せ合いたい。「畔柳の球を近くで見たい。できれば、甲子園で戦ってみたいです」と、昔から知っているライバルと最高のマウンドで再会することを熱望した。

 もちろん、甲子園ではライバルとの対戦の前に負けるわけにはいかない。「日本一というのをぶらさずやっていきたい。個人としては、自分が投げた試合はすべて抑える。甲子園でどれだけのピッチングができるのか試したいです」

 新年に誓いを立てた“春夏連覇”を達成するために-。世代屈指の右腕が、まずは春の聖地でその輝きを放つ。

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