智弁学園・前川 Wリベンジだ!天理に雪辱&市和歌山・小園撃つ「ここからが勝負」
「選抜高校野球・選考委員会」(29日、大阪市内)
智弁学園は近畿王者として、2年連続14度目のセンバツに臨む。攻撃の軸、高校通算30本塁打の前川右京外野手(2年)は「自分たちの目標は日本一なので、やっとスタートラインに立てた。ここからが勝負」と表情を引き締めた。
プロ注目のスラッガーは二つのリベンジを掲げた。昨秋は近畿を制したが、奈良大会では決勝で県内最大のライバル、天理に屈した。「夏も自分たちが絶対に甲子園に出るという気持ちがある。天理に勝たないと絶対に行けない。センバツでは天理よりも結果を残したい」と意気込んだ。
もう一つ、再戦を熱望する投手がいる。昨秋はともにドラフト候補の天理・達、大阪桐蔭・関戸から一発を放ったが、市和歌山・小園には完璧に抑え込まれた。結果は空振り三振と左飛だったが「打てない球ではないと思う。そこを確実に打たないと自分のレベルも上がらない」と全国舞台での雪辱に燃える。
オフ期間は全体練習で1200スイング、夜の自主練習でも毎日3時間、納得がいくまで振り込んでいる。ティー打撃の打球速度はチーム1位の158キロを誇り、「逆方向に伸びる打球が多くなった」と手応えを口にする。
「課題は確率がまだ悪いこと。センバツまでに仕上げていきたい」とさらなる向上を目指す。この春、聖地での豪快弾で全国に「智弁学園・前川」の名を知らしめる。