ソフトバンク・王貞治球団会長（８０）が３０日、「打倒・田中将」を厳命した。福岡市東区の筥崎宮でキャンプ前の必勝祈願に参加。難敵を攻略し、２年連続リーグＶと５年連続日本一を指令した。

　「これはもう強敵ですよ。難敵が目の前に出てきた。打倒田中、ということでどう取り組んでいくか。やる気が出ますよ」

　メジャー移籍前の対戦成績は３１試合で１６勝（３敗）を献上し、防御率も１・８５と封じ込められている。王会長は剛腕の存在をばねに、チームが一層飛躍することを願う。「戦うことは決まっている。そこを何とか乗り越えるために技術を上げていくこと」と奮起を促した。

　課題克服を担うのは、新任の小久保ヘッドコーチだ。「攻撃は最大の防御と言いますからね。野手ももう一段ステップアップしてほしい」。既に１日１０００スイングを課す方針を示しているまな弟子の手腕にも期待。王会長の号令の下、工藤ホークスが間もなくスタートする。