【俺たち丑男】巨人・ドラ4伊藤優輔 文武両道右腕“伝統の一戦”でモ~烈に輝く!
2021年に『年男』を迎えた選手に、新年の意気込みなどを聞く企画。第5回は1997年生まれの巨人ドラフト4位の伊藤優輔投手(23)が登場する。
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巨人のドラフト4位・伊藤優(三菱パワー)は、「1年間、1軍にいることを目標にやっていきたい」とルーキーイヤーの目標を掲げた。一番の魅力は最速156キロの直球となるが、緩急をつけるカーブ、空振りが取れるカットボールやフォークと多彩な変化球を操る右腕だ。
アマチュア時代は先発と中継ぎの両方の経験があり、「任された方で最高のパフォーマンスを出していきたい」と話す。同1位の平内(亜大)とともに1軍キャンプスタートが決定しているように、期待は高い。
主なOBに菅直人元首相、映画監督の山田洋次、押井守らがいる都立小山台高の出身だ。都内でも有数の進学校で、伊藤優は2年秋にエースとして堀越、早実、日大豊山を破り東京大会8強入りを導く活躍を見せ、翌14年のセンバツでは21世紀枠で初の甲子園出場を果たした。
センバツでは、初戦で履正社と対戦。現ヤクルトの中山が4番に座る強力打線に打ち込まれ、8回11失点で大敗を喫した。そこから中大、三菱パワーと進み、いずれのチームでエースを任されるほどに成長した。「甲子園は野球の原点の球場。悔しい思いを上の舞台でぶつけられたら」。あれから7年。文武両道右腕が“伝統の一戦”で輝きを放つ。