オリックス・吉田正 コロナ禍の中・高・大後輩たちへスポーツ用マスク寄贈【NPB】
オリックス・吉田正尚外野手(27)が新型コロナウイルスの感染拡大で活動制限を受ける中学、高校、大学の後輩たちに、高機能のスポーツマスクを寄贈していたことが30日、分かった。キャンプイン直前の多忙な時期に男気を見せた新選手会長。プレーでも後輩を勇気づけていく。
吉田正は心を痛めていた。
プロ野球は2月1日から無観客ながらキャンプインが可能となっているが、アマチュア球界は緊急事態宣言もあり、練習にも制限が掛かる状況にある。
29日にセンバツ出場を決めた母校・敦賀気比をはじめ、青学大、中学時代に所属した鯖江ボーイズも同じだ。後輩たちが厳しい環境に置かれていることを伝え聞き、彼らのために何か力になれないかと考えた。
キャンプ直前にもかかわらず、自ら動いた。契約するアンダーアーマーの協力を受けてスポーツ用マスクを寄贈することを決めた。
「自分に何かできないかと考えた時、限りある学生生活の中で仲間と思いっ切り野球をしてもらいたく、また、母校への感謝の意味も込めてマスクを寄付させていただきました。自分自身、そしてチームメートを守りながら、目標に向かって全力で頑張ってほしいと思います」
高機能なスポーツマスクを着用することで少しでも安全に、思い切ったプレーができるようにとの思いを込めた。
自身はキャンプインに向けて「ケガなく、一日も無駄にせず、少しでもうまくなろうという向上心を持ってやろうと思います」と気持ちを込めた。心優しき男はプレーでも後輩たちを鼓舞する。