元阪神・伊藤隼太「すべてを追い求めて」NPB復帰&チームへの貢献誓った
昨季限りで阪神を戦力外となり、独立リーグの四国ILp・愛媛に野手コーチ兼選手として入団することが決まった伊藤隼太外野手(31)が30日、松山市内で会見を行った。最大の目標であるNPB復帰へ決意を固める一方で、愛媛への恩返しにも意欲的。新たな野球人生の第一歩を力強く踏み出した。
愛媛の球団ロゴの入ったオレンジ色のネクタイを締めた伊藤は「年齢のこととかも考えると、圧倒的な数字を残す必要がある」と、NPBへの決意を語った。もうすぐ32歳。阪神を退団し、トライアウトを受けた後もNPBからのオファーはなく、自分の置かれた立場は理解している。
決断に際しては、BCリーグ・栃木でプレーする元阪神・西岡剛内野手(36)、元ソフトバンク・川崎宗則内野手(39)から「本当に、自分らしくプレーしたらいいんじゃないか」と背中を押されたという。他にも昨年四国ILp・香川の総監督を務めた松中信彦氏(47)や、関西独立リーグの06ブルズ監督で元阪神の桜井広大氏(37)からも話を聞き、決断の一助とした。
「個人の目標としてはNPB復帰が一番」という伊藤だが、チームへの貢献も忘れない。選手として、コーチとして「自分に期待されていること、すべてを追い求めていきたい」と、大きな仕事を自らに課した。
また、この日の会見は自身のYouTubeチャンネル「伊藤隼太の独壇場」で生配信。「阪神の時のようにメディアから注目されない立場になって、自分から発信していくことが大事。できる限りは続けていきたい」と、球団や愛媛県のアピール役も担う。
「まだまだ体は動くし、できると思っている」と伊藤。新天地での奮闘を誓った。