オリックス・中嶋監督 昨季の最下位「もう味わいたくない」強化点は「全部」

神社参拝する中嶋監督(中央)
おはらいを受けるオリックス・中嶋聡監督ら(前列右から2人目=宮崎市・小戸神社
神社参拝するオリックス・中嶋聡監督(中央)ら=宮崎市・小戸神社
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 オリックス・中嶋聡監督は31日、キャンプ地・宮崎の小戸神社を参拝後、取材に応じた。

 「無事にキャンプ地に入れた。それがすごく良かった。いよいよ始まるんだなという気持ちです」

 今キャンプのテーマを問われると「最下位という言葉を使いたくないですけど、そこが原点だと思いますし、もう味わいたくない。どうやって脱却するのかを考えたら何からではなく全部になると思う。打つ、守る、走る、投げる。そのすべてを強化しないといけないと思う」と話した。

 成長を期待したい選手については「全部です。全員の力を合わせないと勝ち抜くことはできない。ほかのチーム、パ・リーグは本当に強いと思っています。全員が戦力。全員が伸びてきてほしいなと思います」と全体の底上げに期待した。

 今キャンプは初めて無観客で開催される。

 「難しいキャンプ。だれもが初めての経験。どういう形で発信できるか分かりませんが、厳しく明るく。ここを見てもらいたい。ケガなく厳しくやりたいと思います。ケガされると1番マイナス。そこをどう見極めるのか。こっちがやっていきたい。妥協なきキャンプでいきたい」

 組み分けはA、B、Cの3組に分けた。清武第2球場を使用するB組にはT-岡田、安達、福田など主力が名を連ねる。

 「1、2軍というわけではなく、連係プレーになったらごちゃまぜにする。自分たちのペースが分かっているメンバーとそうじゃないメンバーの違いですかね。何年もやっている選手は何日くらいに仕上げてきたらと分かっている。そういう選手と常に張り詰めている選手とは全然違うと思う。2月10日に絶好調というのはおかしい。そこに合わせるのではなく、あくまで開幕と逆算したらそういうことができる選手とそうでない選手は違うと思う」

 まず第1クールは選手たちの仕上がり具合を見る。厳しさを求めながらもケガをさせないことを大前提と考える。

 「どれだけ自主トレをやったとしてもみんなで動くと違う。人の動きに合わせると疲れ方違う。1クールはぬるく思われる可能性もあるんですけど、どこまでやっているのか。かえって信用してない。自主トレって自分の好きなことやるし。チームでやると使い方違うんで。こっちも見極めなんで。信用してないもん」

 ポジションについては固定観念を捨てると明言した。

 「レギュラーはいるかもしれないけど。いろんなこと考えないと同じことをやってもしょうがないんで、何がベストなのかアンテナを張ってやっていくしかない。いきなり正尚がサードとかないよ。だれが1番当てはまるのか。キャンプの中でもシーズン中も競争しないといけないと思う」

 特に三塁はレギュラー不在が続くポジション、その中でキャンプ直前に大下が左脇腹の疲労骨折、宗も足が万全でなく、リハビリ組もいるC組スタートとなった。

 「そういうところに来られないのは残念。2人はレギュラー獲るためにこのキャンプどうするのかなというところで失敗した。逆に言ったら絞りやすくなったのかもしれないし。いろいろ回す」

 2年連続最下位からの大回復へ。中嶋流で再建へ乗り出す。

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