ヤクルト臨時コーチの古田氏が愛のムチ「投手は正直言うと物足りない」

ブルペンでの投球を終え、談笑する古田敦也臨時コーチ、伊藤智仁コーチ、ヤクルト・奧川恭伸=浦添(撮影・金田祐二)
笑顔で取材を受ける古田臨時コーチ(撮影・金田祐二)
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 「ヤクルト春季キャンプ」(5日、浦添)

 ヤクルトの臨時コーチを務める古田敦也氏(55)が、指導初日から8時間の熱血指導を見せた。

 ミットをピカピカに磨き、相棒と共に14年ぶりの現場復帰を果たした。昼ごろからは若手投手陣と一緒にブルペン入り。捕手側、投手側などいろいろな角度から球の軌道を確認し、奥川や寺島らに積極的に助言を送った。

 夕方からは捕手陣4人に特守を敢行。自ら実演、動画撮影なども行い、身ぶり手振りでキャッチングとブロッキングを教え込んだ。朝から夕方まで球場で指導し、さらに宿舎に帰ってからは2夜連続でミーティングを行うなど大忙しの初日となった。

 それでも練習後の報道陣への対応では、古田節が連発。柔和な笑顔とは対照的な厳しい言葉ばかりが飛び出し、「投手は正直言うと物足りない、完成度が低い。まだまだ足りない部分があるのは結果が示していますから」、捕手に関しては「実績は多少あるので、今でいうと中村や西田は一歩リードしているのは間違いない。ただその一歩は本人が思っているよりちっちゃな一歩だと」と言い切った。

 2年連続最下位という屈辱から、浮上への手助けへ。激辛指導は、愛のムチだった。

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