巨人・桑田コーチ、15年ぶり背番号「73」を披露 プロ1年目「思い出しながら」

 「巨人春季キャンプ」(6日、宮崎)

 伝説のエースが指導者として南国の地に帰ってきた。巨人・桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)が6日、宮崎の1軍本隊に合流し、15年ぶりに古巣のユニホーム姿をお披露目した。恩師である故藤田元司元監督と同じ背番号「73」を背負い、精力的に指導。対話重視で投手陣の成長を促していく。

 懐かしい光景に、かつての記憶がよみがえった。桑田投手チーフコーチ補佐がこの日始まった第2クールから、現役時代に毎年汗を流した宮崎で1軍本隊と初対面。「僕が初めて宮崎に来た1年目の、当時まだ17歳だったですかね。その頃を思い出しながら、若い選手たちの投球を見ていました」

 15年ぶりに袖を通した巨人のユニホームで気持ちも高ぶった。「こうやって勝負の世界でずっとやっていたんだなって」。4日まで東京ドームで調整したS班に帯同し、球団ジャージーを着用。この日も練習中はジャンパーを脱がなかったが、報道陣のリクエストに応えて背番号「73」を初披露した。

 宮崎初日から選手とのコミュニケーションを重視している。投球練習で途中から1球ごとに声を掛けるなど、特に熱がこもっていたのは3年目・戸郷への視線。「このメンバーの中で彼には一番厳しくしたい。柱で回らなければいけない存在」と、昨季9勝した右腕への期待は大きい。

 マウンドに残る、各投手の踏み出した足幅もチェックした。「投げ終わった(足の)跡に、あそこにちゃんと答えがのっていると思っているので」。ふとした部分も何かヒントになると信じ、個々の特徴を頭に入れる。

 ミーティングでは選手に“桑田流”の理論を共有した。先発、中継ぎ、抑えと役割ごとに目標の球数を設定。理由も明確に伝えた。「頭で理解することはすごく大事。彼らには早くうまくなって野球を楽しんでもらいたい」。“指導者・桑田”は選手ファーストで全力投球していく。

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