楽天・マー君 キャンプ初ブルペン!7年3カ月ぶり背番号「18」披露
「楽天春季キャンプ」(7日、金武)
ヤンキースから楽天に復帰した田中将大投手(32)が7日、合流2日目にして、今キャンプ初のブルペン投球を行った。この日、約7年3カ月ぶりに楽天の背番号「18」に袖を通してグラウンドに立った右腕。ブルペンでは変化球の持ち球も一通り投じるなど順調そのもので、練習中には若手投手に変化球の握りを伝授するなど“マー塾”も開講した。
見る者の不意を突いた。練習開始前のミーティングに参加するため、グラウンドに姿を現したマー君。他の選手たちはトレーニングウエアやウインドブレーカーに身を包んでいる中、ただ一人、ユニホーム姿で、さらっと背番号「18」を初お披露目。この日も集合が解けると完全別メニューで、ナインがウオーミングアップをしている段階でブルペンに入った。
「すごく見られてるなと思いながら投げました。疲れました」
報道陣、首脳陣の視線を一身に浴びての投球。正捕手候補の太田を座らせて40球を投げた。「今投げられる限り、しっかり投げましたよ」。変化球も全球種を試し、「思ってるより投げれたので良かった」とうなずいた。
日本仕様への対応も順調だ。NPB球について「多少ズレはあるが、現状大丈夫」。マウンドの硬さに対しても、日本の中でも軟らかい部類に入るというブルペンで感覚を取り戻している最中だ。
トレーニング中には引地にスプリットの握りなどを伝授。教えを受けた20歳の右腕は「いや…。本当にすごかったです」と感激の表情を見せた。田中将も「気軽に聞きやすい環境を自分が作っていかないと」と意欲的。“マー塾”の受講希望者が殺到する予感が漂っている。