巨人・桑田コーチ 戸郷へ「去年と同じ気持ちでやっていたらやられる」調整法伝授
「巨人春季キャンプ」(8日、宮崎)
巨人・桑田真澄投手チーフコーチ補佐が戸郷に、“桑田流”のブルペン調整法を伝授した。今季から背番号20を背負う右腕に対し、投球練習の序盤は10球1セットで休憩をはさみながらハイペースでの投球を指令。自身も現役時代に実践したトレーニングを28球目まで試させた。
珍しい調整法の意図を問われると、桑田コーチは2つのポイントを挙げた。「試合ではカバーリングとかセーフティーを仕掛けられたりとかして、ちょっと心拍数が上がっても普通に投げられるようにしてもらいたいんですよね。もうひとつ、制球力を高めるには短時間で投げて体に覚え込ませるのがすごく大事だと思うので」。理論派の考えを念頭に、ブルペンでも実戦を想定した投球を求めた。
昨季9勝を挙げた3年目は、若手ながら柱を期待される存在だ。「彼は去年と同じような気持ちでやっていたら僕はやられると思うんですね。相手は研究してきますので、その上を行かなきゃいけないので。自分のことをもっともっとレベルアップしてもらいたい」と、“まな弟子”の進化を促していく。